Q. 雪がほとんど降らない地域に住んでいます。このページは関係ありますか?
関係があります。首都圏のデータでも、65歳以上の骨折は冬に最多でした。雪がなくても、朝の日陰の凍った歩道、濡れたマンホールのふた、横断歩道の白い線、建物の入口のタイルは、雨や霜で濡れるだけで滑ります。靴の底と歩き方は、雪国でなくても同じです。
Q. 靴につける滑り止めは、買ったほうがよいですか?
雪や氷の上を歩く機会がある方には、選択肢のひとつです。研究では、雪や氷の上を歩いた日の屋外の転倒が減っています。ただし、建物の中では逆に滑るものがあること、つけ忘れた日に転倒が起きやすいことを知ったうえで使ってください。雪がめったに降らない地域なら、底の溝と柔らかさのよい靴のほうが、毎日使える分だけ役に立ちます。
Q. 転びましたが、痛みはありません。受診は必要ですか?
その場で立てて、歩けて、痛みがなければ、すぐの受診は必要ないことが多いです。ただ、しりもちのあとに背中や腰の痛みが続くときは、背骨の骨折の可能性もあります。数日たっても痛みが引かないとき、寝返りや起き上がりで痛むときは、受診してください。また、転んだことは、次の診察で主治医にお伝えください。「転びやすくなっていないか」を一緒に確かめる材料になります。
Q. 杖を使うと、かえって滑りませんか?
先のゴムがすり減っていなければ、杖は支えになります。冬の前に先ゴムを確かめ、すり減っていれば交換してください。杖は出かけられる範囲を広げる道具です。必要かどうかは、主治医やリハビリの専門家にご相談ください。
Q. 冬の間は出歩かないほうが安全ではないですか?
転倒そのものは減るかもしれませんが、歩く量が減ると筋力とバランスが落ち、春に外に出たときに転びやすくなっています。動かない時間が長くなること自体が、次の転倒の準備になります。「出歩かない」ではなく「晴れた日の、日の高い時間に、よい靴で短く歩く」が、骨にとっても転倒にとっても、よい答えです。
Q. 骨粗鬆症の治療を受けているのに、転んで折れてしまいました。治療は効いていないのでしょうか?
治療は骨折の起こりやすさを下げますが、ゼロにはしません。転んで折れたからといって、治療が無駄だったということにはなりません。その骨折を主治医に伝えて、これからの方針を一緒に考えましょう。痛みのことも、主治医とご相談ください。