今日からできること
- いつものお酒の純アルコールを、一度計算してみる(量 × 度数 ÷ 100 × 0.8)
- 1日20g(2単位)までを目安にして、一週間のうちに飲まない日もつくる
- 缶を開ける前に、度数を見る
- たばこを吸う方は、かかりつけの先生に禁煙外来のことを聞いてみる
- 骨密度の検査や診察のときに、お酒とたばこのことも正直に伝える
主治医に伝えるとよいこと
- 1日に飲むお酒の種類と量(「缶チューハイ9%を2本」のように、度数ごと)
- 週に何日飲むか
- たばこを吸っているか。やめた方は、何年前にやめたか
- 飲んだあとに転んだこと、ふらついたことがあるか
FRAX®の計算でも、たばこは「いま吸っているか」で答えます。何年前にやめたかは計算には入りませんが、主治医にとっては大事な情報です。
よくある質問
Q. 骨粗鬆症と言われたら、お酒はやめないといけませんか?
やめる必要はありません。1日20g(ビール中瓶1本、日本酒なら1合弱)までなら、骨折がはっきり増えるという結果は出ていません。ただし飲んでいるお薬やほかの病気によっては主治医から別の指示が出ることがあります。そのときは主治医の指示を優先してください。
Q. 週末にまとめて飲むのは、平日に飲まない分で相殺できますか?
できるとは考えないでください。厚生労働省のガイドラインは、1回の飲酒で純アルコール60g以上の「一時多量飲酒」を避けるべきものとしています。転倒やけがの危険も高まります。1日あたりの量を守るほうが、骨にも安全です。
Q. 何十年も吸ってきました。いまさらやめても意味がありますか?
あります。骨への効果が出るまでには年単位の時間がかかりますが、やめた人は吸い続けた人より骨折が少ないことがわかっています。75歳の女性を追った研究でも、やめていた人は背骨の骨折が少なくなっていました。そして禁煙の効果は骨だけではありません。
Q. 本数を減らすだけでも、骨のためになりますか?
骨折の研究でリスクの低下が確かめられているのは「やめた人」です。減らすのは、やめるまでの一歩と考えて、禁煙外来で相談してみてください。
Q. 加熱式たばこなら、骨への影響は少ないですか?
加熱式たばこと骨折の関係を長い期間追った研究は、まだ十分ではありません。「影響が少ない」とは言えないのが現時点での答えです。やめることを考えているなら、紙巻きでも加熱式でも、禁煙外来で相談できます。
Q. 家族がたばこをやめてくれません。どう声をかければよいですか?
「やめなさい」より、「骨のことで先生に一度相談してみない?」のほうが受け取ってもらいやすいかもしれません。次の診察に一緒に行く、禁煙外来のある医療機関を一緒に探す、といった手伝い方もあります。