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骨粗鬆症と言われたら、診察で聞く5つの質問 — 持っていくメモと、答えの聞き方

骨粗鬆症と言われたら、次の診察で聞きたい5つの質問と、持っていく1枚のメモ(印刷用PDFつき)。先生の答えの意味と、診察のあとにすることも解説します。

「骨密度が低めです」「骨粗鬆症の範囲です」。健康診断や検診でそう言われて、くわしい検査と説明を受ける日が決まった。でも先生の前に座ると、聞きたかったことが出てこない。そういう方はとても多いです。

診察の時間は限られています。先生は検査の結果から多くのことを読み取りますが、あなたの側にしかない情報もあります。動画でお話しした5つの質問について、どんな答えが返ってきそうか、その答えは何を意味するのかを、ここでは一歩くわしく書きました。診察に持っていく1枚のメモの書き方と、診察のあとにすることも載せています。

この動画はAI音声・映像技術を使用して制作しています。内容は整形外科専門医が監修しています。

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このページでわかること

  • 診察に持っていくメモに、何をどう書けばよいかがわかります
  • 5つの質問それぞれについて、返ってきそうな答えとその意味がわかります
  • ご家族の骨⁠折歴を、誰に・何を・どう聞けばよいかがわかります
  • ご家族と一緒に診察に行くときの役割分担がわかります
  • 診察のあとに、家で何をしておけばよいかがわかります

目次: 持っていくメモ | 質問1 | 質問2 | 質問3 | 質問4 | 質問5 | 家族の骨⁠折歴の聞き方 | ご家族と一緒に行く | 診察のあとにすること | まとめ | よくある質問

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持っていく1枚のメモ

診察室で思い出そうとすると、出てこないものです。そして、たいてい会計の列に並んだころに思い出します。書いておけば、それで済みます。下の表を印刷するか、手⁠書きで写して、空欄を埋めてみてください。全⁠部⁠埋まらなくても構いません。わからない欄は「わからない」と書いておけば、それも先生への情報になります。

印刷用のメモ(A4・PDF)

書くこと ヒント 記入欄
1. 今までの検査結果 検診の用紙や以前の結果はそのまま持参。測った年・場所・方⁠法(手/かかと/腰と太ももの付け根)を書いておくと話が早い
2. 自分の骨⁠折歴 大人になってから、転んで・しりもちをついて折れたことは? どの骨を・何歳のとき
3. 家族の骨⁠折歴 親・きょうだい:どの骨を・何歳のとき・どのくらいの力で(聞き方はこちら)
4. ほかの科の治療や病気 かかっている科と病名。ステロイドの治療を受けている(いた)か。女性は閉経の年齢、卵巣の手術の有無
5. 若いころの身長と今の身長 20〜25歳ごろのいちばん高かった身長と、最近の健康診断の身長 cm →  cm
聞きたいこと 下の5つの質問のうち、自分に当てはまるもの。ほかに気になること

1〜5は、どれも検査の数値には写らないものです。骨密度検査が「今の骨の写真」だとすると、このメモは「写真の外側」を先生に見せるものです。

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質問1「この数字は、どこで、どうやって測ったものですか」

検診の用紙にある数字と、医療機関で受ける骨密度検査(DEXA検査)の数字は、同じ「骨密度」でも測り方が違います。自治体や職場の検診では、手やかかとで測る簡易的な方⁠法(MD法・QUS法)が使われることがあり、これは「ふるい分け」のための検査です。正確な診断には、医療機関で腰の骨(腰椎)と太ももの付け根の骨(大腿骨近位部)を測るDEXA検査が推奨されています。

だから、最初に「どこで、どうやって測ったか」を確かめておくと、そのあとの説明がすべて聞⁠き⁠取りやすくなります。

こんな答えが返ってくるかもしれません

先生の答え(例) 意味 そのあとに
「検診は手(かかと)の簡易な方⁠法です。今⁠日は腰と太ももの付け根で測り直しましょう」 測り方が違うので、検診の数字と今⁠日の数字は直接は比べない 今⁠日の結⁠果⁠用⁠紙が、これから「比べる基準」になります
「腰は正常ですが、太ももの付け根は低めです」 部⁠位で数値が違うのはめずらしくない。主治医は低いほうの値をもとに判断する 「どちらの値を見ればよいですか」と聞いてみる
「腰の数値は、年齢による骨の変形で高めに出ているかもしれません」 ご高齢の方では、腰椎の値だけが実際より高く見えることがある 太ももの付け根の値を一緒に見る
「YAM値は○%です」「Tスコアは○です」 どちらも「若い人の平均と比べた値」で、意味は同じ 数値の読み方は骨密度検査(DEXA)のすべてで

検診の用紙と、医療機関の結⁠果⁠用⁠紙は、両方とも残しておいてください。 測り方が違うので数字そのものは比べられませんが、「いつ・どこで・何で測ったか」の記録として役に立ちます。

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質問2「背骨に、気づいていない骨⁠折はありませんか」

骨粗鬆症は痛みのない病気です。背骨の圧迫骨⁠折も、はっきりした痛みがないまま起きていることが多く、「折れたことはありません」とおっしゃる方のレントゲンに古い骨⁠折が見つかることは、めずらしくありません。

この質問が大切な理由は2つあります。背骨や太ももの付け根に軽い力で起きた骨⁠折があれば、骨密度の数値によらず骨粗鬆症と診断されること。そして、背骨の骨⁠折が1つあると、次の背骨の骨⁠折はおよそ5⁠倍⁠起きやすくなることです。この質問の答えしだいで、診断とこれからの方針が変わることがあります。

手がかりは身長です。若いころのいちばん高かった身長から2cm以⁠上⁠縮んでいたら、背骨の骨⁠折が隠れている可能性があります。メモの5番目の欄が、ここで役に立ちます。背中の丸みが気になる方は、家でできる壁立ちテストも試してみてください。

こんな答えが返ってくるかもしれません

先生の答え(例) 意味 そのあとに
「背骨のレントゲンを撮って確かめましょう」 痛みのない圧迫骨⁠折は、写真でしか確かめられない 結果を待つ。骨⁠折が見つかっても、それは「今のうちに対策を始める合図」です
「古い骨⁠折が1つあります」 ここからの目標は「次の背骨の骨⁠折を防ぐこと」に変わる 治療と生活の相談が始まります。「骨⁠折の連鎖」を止めるも参考に
「骨⁠折はありません。身長の記録を続けましょう」 今は隠れた骨⁠折がない。身長が、外から見える数少ない手がかり 年に1回、同じ時期に身長を測って日付と一緒に残す

伝え方は簡単です。「若いころは○cm、今は○cmです。背骨の骨⁠折の可能性はありますか」。これだけで、背骨を確かめるきっかけになります。

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質問3「骨が弱くなった原因は、年齢や閉経のほかにありますか」

骨粗鬆症の多くは、閉経と年齢によるものです。でも、ほかの病気や治療が骨を弱くしていることがあり、これを続発性(ぞくはつせい)骨粗鬆症(二次性骨粗鬆症とも呼ばれます)といいます。代表的なものは、関節リウマチ、糖尿病、甲状腺の病気、胃や腸の病気、閉経が早かった方や卵巣の手術、そしてステロイドの治療を長く受けている方です。

むずかしいのは、もとの病気を診ている科と、骨を診る科が別々になりやすいことです。骨の診察では、先生はあなたの「ほかの科」のことを知りません。メモの4番目の欄は、そのためにあります。

こんな答えが返ってくるかもしれません

先生の答え(例) 意味 そのあとに
「閉経と年齢によるものと考えてよさそうです」 いちばん多い形。ほかの原因は見当たらない 治療と生活の相談へ進みます
「ほかの原因がないか、血液検査をしましょう」 骨密度の数字だけでは原因はわからない。結⁠果⁠用⁠紙の「Zスコア(同年代と比べた値)」が低いとき、主治医はほかの原因を確かめることがある 結果が出るまで待つ。原因が見つかれば、その治療で骨が改善することもあります
「○○の治療をしている科にも、骨のことを伝えてください」 今⁠日の結果を、もとの病気の科はまだ知らない 相手の科でも結⁠果⁠用⁠紙を見せる
「骨密度は正常の範囲ですが、糖尿病(ステロイドの治療)があるので注意が必要です」 骨密度が正常でも骨⁠折しやすい場合がある。糖尿病では骨の「量」でなく「質」が下がり、数字に表れない 骨粗鬆症と糖尿病・ステロイドと骨で、ご自身の場合を確かめる

原因がわかると、骨の守り方も変わります。「ほかの科にかかっている」ことを伝えるのは、先生の見落としを指摘することではなく、先生の手元にない情報を届けることです。

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質問4「次の検査はいつですか。そのとき、何と比べますか」

骨密度検査でいちばん大切なのは、前回の自分との比較です。同じ装置で測った数値を並べて、横ばいか、改善か、低下か、その流れを見ていきます。1回の数字だけより、流れを見るほうが確かです。

保険で受ける骨密度検査は、2026年6月から原則として1年に1回になりました。回数が減ったぶん、1回1回の結果がこれまで以上に大切です。

こんな答えが返ってくるかもしれません

先生の答え(例) 意味 そのあとに
「1年後に、同じ装置で測りましょう」 原則の間隔。装置が違うと数値を比べにくいので、同じ所で測る 日付をカレンダーに書く。結⁠果⁠用⁠紙は必ず残す
「4か月後に測ります」 骨粗鬆症の治療を始めてから1年以内、新しく骨⁠折したとき、骨⁠折の危険因子が新しく増えたとき、ステロイドの治療など骨に影響する治療や病気があるときは、4か月に1回まで受けられる どれに当てはまるかは主治医の判断。聞いてよいことです
「比べるのはBMD値(実測値)です」 YAM値やTスコアより、骨密度そのものの数字の変化を見る 用紙のBMDの欄に目を通しておく
「血液検査も一緒にしましょう」 骨密度が「今の骨の写真」なら、血液検査(骨代謝マーカー)は「骨の中の今の動きを記した日記」 くわしくは骨代謝マーカーとは

「何と比べますか」と聞いておくと、次の検査の日に今⁠日の用紙を持っていく理由が、自分の中にできます。用紙が手元にあれば、先生も比べやすくなります。

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質問5「家の生活で、気をつけること、やってよいことは何ですか」

食事、運動、転倒の予防といった一般的な話は、記事や動画で学べます。でも「私の場合は」という答えは、主治医にしか出せません。何を避け、何を続けてよいかは、骨の状態と、ほかの病気によって変わるからです。

聞き方のコツは、今していることを具体的に言うことです。「運動はしてよいですか」より、「週に2回、○○をしています。続けてよいですか」のほうが、あなたに合った答えが返ってきます。

こんな答えが返ってくるかもしれません

先生の答え(例) 意味 そのあとに
「今の運動は、そのまま続けて大丈夫です」 適切な運動は骨を強くする。「骨が弱いから動かない」は逆効果になりやすい 続ける。転倒予防もあわせて
「深い前かがみは避けてください」 背骨に圧迫骨⁠折がある方や骨密度がかなり低い方は、背中を丸めて前にかがむ動作で背骨に負担がかかる 代わりの動き方は骨を強くする運動で
「ジャンプや体をひねる動きは控えましょう」 骨⁠折しやすい方は、転倒や骨⁠折につながりやすい動きを避ける 続けたい運動があれば、種目ごとに聞く
「低血糖のふらつきに気をつけて」 糖尿病のある方は、低血糖によるふらつきが転倒につながることがある 骨粗鬆症と糖尿病の転倒予防の項を

「気をつけること」だけでなく、「やってよいこと」も聞いてください。できることがはっきりすると、生活が狭くなりません。

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家族の骨⁠折歴の聞き方

「母が骨⁠折したことがあります」。この一言だけでは、あまり情報になりません。親御さんの太ももの付け根の骨⁠折は、骨密度の値とは別に、骨⁠折の起こりやすさに関わることが国際的な研究で示されています。だから、あなたの骨密度の結果がよかったとしても、この情報は消えません。聞いておく価値があります。

聞くのは3つ

  1. どの骨を折ったか:とくに太ももの付け根(股関節)。手首や足首は参考程度
  2. 何歳のときか:高齢になってからか、若いころか
  3. どのくらいの力で折れたか:転んだだけか、交通事故か。前者は数えますが、後者は数えません

誰に聞くか

  • まず親御さんご本人。覚えていなければ、きょうだいや親戚に
  • 親御さんが亡くなっている場合は、「入院して手術したらしい」「晩年、背中が丸くなっていた」「身長がずいぶん縮んでいた」というまわりの記憶でも構いません
  • 親御さんが「骨粗鬆症と言われていた」こと自体も、伝える価値があります

切り出し方

改まって聞くのは気が引けるものです。「骨の検査を受けることになって、先生に家族のことを聞かれるの」と前置きすると、自然に話せます。お盆やお正月など、家族が集まる機会でなくても、電話で十分です。

はっきりわからなくても構いません。 「たぶん足の付け根だったと思う」「70代だったはず」という程度でも、メモに書いて先生に伝えてください。わからないことは「わからない」と伝えるのも、立派な情報です。

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ご家族と一緒に行く

高齢の方の受診にご家族が付き添うと、先生の説明を一緒に聞ける、聞き逃したことを補える、ご本人が遠慮して聞けないことを代わりに聞ける、といった利点があります。この記事の5つの質問も、ご本人が聞き、ご家族がメモを取ると、診察のあとに「先生は何て言ってた?」とならずに済みます。

役割を決めておく

ご本人 ご家族
診察の前 メモの1〜5を埋める 家族の骨⁠折歴の聞⁠き⁠取りを手伝う
診察中 質問を口に出す 答えをメモに書く。本人が言い忘れたこと(最近つまずきやすい、など)を補う
診察のあと 用紙とメモを1か所にまとめる 次の検査の日付を一緒に把握する

付き添いは「監視」ではありません。ご本人の意思を尊重して、「一緒に聞きに行こうか」という形で。くわしくはご家族にできることの「受診に付き添う」の項をご覧ください。

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診察のあとにすること

診察が終わったら、家でしておきたいことが5つあります。

  1. 結⁠果⁠用⁠紙を1か所にまとめる。 クリアファイルを1つ決めて、検診の用紙も、今⁠日の用紙も、血液検査の用紙も、そこに入れます。次の検査で「前回と比べる」ための材料です。
  2. 先生の答えを、メモに書き込む。「見るのは太ももの付け根の値」「次は○月に同じ装置で」「原因は閉経と年齢」「深い前かがみは避ける」など、その日のうちに書いておくと、次の診察まで迷いません。
  3. 次の検査の日付をカレンダーに。 原則1年に1回なら、忘れやすい間隔です。ご家族のカレンダーにも書いておくと安心です。
  4. ほかの科にも結果を伝える。 糖尿病や関節リウマチなどで別の科にかかっている方は、次の受診で「骨の検査でこう言われました」と用紙を見せてください。科と科のあいだを、あなたの用紙がつなぎます。
  5. 聞きそびれたことは、次回のメモの先頭に。 聞き忘れは誰にでもあります。診察室を出てから思い出したことは、同じメモに書き足しておけば、次の診察でいちばん先に聞けます。

治療を始めることになった方⁠へ。ここからの目標は、骨粗鬆症の治療を続けることです。中身は人によって違いますので、わからないこと、気になることは、そのつど主治医にご相談ください。骨⁠折をきっかけに骨粗鬆症と言われた方は、病院に骨⁠折リエゾンサービスの仕組みがあるかもたずねてみてください。診察で聞きそびれたことを、看護師などのスタッフに相談できることがあります。

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まとめ

ポイント 内容
持っていくもの 1枚のメモ。今までの検査結果・自分の骨⁠折歴・家族の骨⁠折歴・ほかの科の治療や病気・若いころと今の身長
質問1 検診はふるい分け、診断は医療機関のDEXA検査。腰と太ももの付け根で違えば、低いほうで判断
質問2 痛みのない背骨の骨⁠折は、診断と方針を変える。身長が手がかり
質問3 ほかの病気や治療が原因のこともある。科が別々でも、あなたの用紙がつなぐ
質問4 比べるのは前回の自分。保険の検査は原則1年に1回(2026年6月〜)。用紙は残す
質問5 「私の場合は」は主治医にしか出せない。今していることを具体的に聞く
家族の骨⁠折歴 どの骨を・何歳のとき・どのくらいの力で。はっきりしなくてよい
診察のあと 用紙を1か所に、答えをメモに、次の日付をカレンダーに
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今⁠日からできること

  • メモの表を印刷して、今わかる欄だけ埋めてみてください。 5分で終わります。残りの欄は、診察までに少しずつで構いません。
  • 身長計のある場所で、今の身長を測ってみましょう。 若いころの身長は、学生時代の記録や、ご家族の記憶が頼りになります。
  • 親御さんかきょうだいに、電話を1本。 「骨の検査を受けるの」と前置きして、3つのことを聞いてみてください。
  • 検診の結⁠果⁠用⁠紙を、メモと一緒にかばんへ。準備ができていれば、診察はあなたと主治医が一緒に考える時間になります。
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よくある質問

Q. 5つ全部を聞く時間がなさそうです。どれを優先すればよいですか?

メモを先生に渡すだけでも、多くは伝わります。そのうえで1つ選ぶなら、あなたの側の情報がないと先生が考えられない質問(身長と骨⁠折歴にかかわる質問2と、ほかの科の病気にかかわる質問3)を先に。質問4と5は、次の診察でも聞けます。

Q. 「骨密度が低め」と言われただけで、「骨粗鬆症」とは言われていません。この質問は使えますか?

使えます。「骨密度が低い」ことと「骨粗鬆症」は、厳密には同じではなく、骨密度と骨⁠折歴の両方から判断されます。だからこそ、質問1(どう測ったか)と質問2(隠れた骨⁠折)が、「低め」の段階でいちばん役に立ちます。

Q. 先生に質問するのは、失礼ではありませんか?

失礼ではありません。質問を準備しておくと、短い診察時間でも大切なことを聞き逃しにくくなります。「こんなこと聞いていいのかな」と思う質問こそ、大切な質問です。先生の側も、あなたの情報があるほうが判断しやすくなります。

Q. 閉経が早かったのですが、関係がありますか?

閉経が早かった方や、手術で卵巣を摘出された方は、骨量の減少が早く始まる可能性があるとされています。年齢の目安よりも、閉経した年齢そのものをメモに書いて、先生に伝えてください。関係があるかどうかは、主治医が判断します。

Q. 検査の費用はどのくらいかかりますか?

保険が使える条件や自己負担の目安は、治療費と保険にまとめています。診察のときに「保険は使えますか」と聞いていただいても構いません。

Q. 男性です。同じ質問でよいですか?

はい。男性の骨粗鬆症は、約半数にほかの病気などの明らかな原因があるとされていますので、とくに質問3が大切です。くわしくは男性の骨粗鬆症をご覧ください。

Q. 家族の骨⁠折歴が、どうしてもわかりません。

それで構いません。「わからない」と伝えれば、先生はほかの情報で判断します。年齢・骨密度・ご自身の骨⁠折歴・ほかの病気など、家族歴がなくても使える情報はたくさんあります。リスクチェックで、ご自身の側の項目を整理しておくと安心です。

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次に読む

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参考文献

  • 日⁠本骨粗鬆症学会・日⁠本骨代謝学会・骨粗鬆症財団 編『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2025年版』ライフサイエンス出版
  • 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会ほか. 原発性骨粗鬆症の診断基準(2012年度改訂版)
  • Kanis JA, et al. A family history of fracture and fracture risk: a meta-analysis. Bone. 2004;35(5):1029-1037. PMID 15542027
  • McCloskey EV, et al. Family history of fracture and fracture risk: a meta-analysis to update the FRAX® risk assessment. Osteoporos Int. 2025;36(9):1725-1741. PMID 40848065
  • Lindsay R, et al. Risk of new vertebral fracture in the year following a fracture. JAMA. 2001;285(3):320-323. PMID 11176842
  • 厚生労働省「令和8年度診療報酬改定(個別改定項目)」骨塩定量検査(D217)の算定要件の見直し(2026年6月施行)
  • 厚生労働省「骨粗鬆症検診マニュアル」

本記事の内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、特定の診断・治療を推奨するものではありません。ここに挙げた「先生の答え」は一例であり、実際の説明はお一人おひとりの状態によって異なります。骨の健康について気になることがあれば、主治医にご相談ください。

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