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骨密度検査(DEXA)のすべて — 測り方と結果の読み方

骨密度検査(DEXA)の受け方、Tスコアの意味、結果をどう読めばよいかをわかりやすく解説します。

「骨密度を測りましょう」と言われても、どんな検査なのかは案外知られていません。骨密度検査・DEXA検査(デキサけんさ)は、骨の強さを知るための最も信頼されている検査法です。痛みはなく、時間も数分で終わります。検査の仕組みから結⁠果⁠用⁠紙の読み方まで、順にご説明します。

この動画はAI音声・映像技術を使用して制作しています。内容は整形外科専門医が監修しています。

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このページでわかること

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骨密度検査(DEXA検査)とは

DEXA(Dual-energy X-ray Absorptiometry)は、日⁠本語では「二重エネルギーX線吸収測定法」と呼ばれます。少し難しそうな名前ですが、やっていることはシンプルです。

2種類のごく弱いX線を骨に当てて、骨がどのくらいX線を吸収するかを測定します。骨が密(しっかり詰まっている)であるほどX線を多く吸収し、骨密度が高いと判定されます。

DEXA検査の仕組み(X線が骨を通過するイメージ)

DEXA検査は、骨密度を測る方⁠法のなかで最も精度が高いとされ、世界中で標準的に使われています。

レントゲン検査とは異なり、骨の密度を「数値」で測れるのがDEXA検査の大きな特徴です。

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検査はこうして行われます

DEXA検査は、横になっているだけで終わる穏やかな検査です。

検査の流れ

  1. 受付:普段の服装で大丈夫です。ただし、金属のボタンやベルト、ファスナーなどは外していただくことがあります。
  2. ベッドに横になる:仰向けに寝るだけです。動かなくて大丈夫です。
  3. 測定:機械がゆっくりと体の上を移動しながら、X線で骨密度を測ります。痛みはまったくありません。
  4. 終了:通常5〜10分程度で終わります。

測定する部⁠位

骨密度は、一般的に以下の部⁠位で測ります。

  • 腰椎(ようつい):腰の背骨(第1〜第4腰椎)
  • 大腿骨近位部(だいたいこつきんいぶ):太ももの付け根の骨

腰椎と大腿骨近位部のDEXA測定部位

この2か所は、骨粗鬆症の影響を受けやすく、骨⁠折のリスクが高い部⁠位でもあります。自治体の検診では、手の骨や足のかかとで測る簡易的な方⁠法(MD法やQUS法)が使われることもありますが、正確な診断にはDEXA検査が推奨されています。

DEXA検査の被ばく量は、胸のレントゲン写真1枚の1/10以下ととても少なく、安心して受けられます。

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検査結果の読み方

検査のあと、医師から結果の説明があります。検査結果に出てくる用語を、事前に知っておきましょう。

これから数値の説明が続きますが、全部を覚える必要はありません。「こういうものがあるんだな」とわかっていれば、先生の説明がずっと聞⁠き⁠取りやすくなります。

Tスコア(ティースコア)

Tスコアは、若い健康な人の骨密度を基準にして、自分の骨密度がどのくらいの位置にあるかを表す数値です。若い人の平均と比べて、どのくらい差があるかを示しています。

Tスコア 一般的な分類
−1.0以上 正常範囲
−1.0〜−2.5 骨量減少(骨減少症)
−2.5以下 骨粗鬆症の範囲

この分類は、主に閉経後の女性と50歳以上の男性に適用される基準です(WHO基準)。若年者や閉経前の女性では、異なる評⁠価⁠方⁠法が用いられることがあります。

Tスコアの範囲を示すゲージ

たとえば、Tスコアが「−1.8」であれば、若い人の平均よりも骨密度が低めですが、骨粗鬆症の診断基準(−2.5以下)には達していない「骨量減少」の範囲、ということになります。

Tスコアの数値だけで治療が決まるわけではありません。骨⁠折の既往、年齢、生活環境など、さまざまな要素を総合して医師が判断します。

※ 結⁠果⁠用⁠紙には「Zスコア」という似た名前の数値が載っていることもありますが、これは別のものです。あとで説明します。

YAM値(ヤムち)

日⁠本の検査結果では、「YAM値(Young Adult Mean)」という表記もよく目にします。

YAM値は、若い健康な成人の骨密度の平均を100%として、自分の骨密度が何%に相当するかを示す数値です。

YAM値 一般的な目安
80%以上 正常範囲
70〜80% 骨量減少の範囲
70%未満 骨粗鬆症の範囲

YAM値は診断の重要な指標ですが、これだけで骨粗鬆症を診断するわけではありません。骨⁠折の有無や他のリスク要因と合わせて、医師が総合的に判断します。

たとえば、「YAM値78%」と書かれていたら、若い人の平均の78%の骨密度、ということです。

TスコアもYAM値も、どちらも「若い人と比べてどのくらいか」を表しています。見方は少⁠し⁠違いますが、意味していることは同じです。

BMD値(骨密度の実測値)

検査結果の用紙には、TスコアやYAM値のほかに、「BMD」という数値が書かれていることがあります。BMD(Bone Mineral Density)は、骨密度の実測値で、単位はg/cm²(1平方センチメートルあたりのグラム数)です。

  • Tスコアは「若い人の平均と比べた差」
  • YAM値は「若い人の平均を100%としたときの割合」
  • BMDは「あなたの骨の密度そのもの」

たとえるなら、TスコアやYAM値は「偏差値」のようなもので、BMDは「テストの点数そのもの」です。

BMD値そのものの高い・低いを気にする必要はありません。見てほしいのは、次の検査でこの数値がどう変わったかです。同じ装置で測ったBMD値を比べると、骨密度の変化をもっとも正確に追いかけられます。

まず3つだけ確認しましょう

結⁠果⁠用⁠紙を手にしたら、まずはこの3つだけ見てみてください。

  1. グラフの●印の位置:緑のゾーンなら正常範囲、黄色なら骨量減少、赤なら骨粗鬆症の範囲です
  2. もっとも低い部⁠位のYAM値(またはTスコア):腰椎と大腿骨、両方を見て低いほうが診断の基準になります
  3. 前回の数値との変化:初めての検査なら、今回の数値を大切に保管してください

この3つで、全体の見通しはおおむね立ちます。

検査結果の紙をもう少しくわしく見てみましょう

結⁠果⁠用⁠紙には数字がたくさん並んでいて、どこを見ればいいか迷うのはもっともです。主な項目を表にまとめます。

項目 意味
測定部⁠位 どこの骨を測ったか(腰椎、大腿骨頸部、大腿骨近位部全体)
BMD(g/cm²) あなたの骨密度の実測値
Tスコア 若い人の平均との差。−2.5以下が骨粗鬆症の目安
YAM値(%) 若い人の平均を100%とした割合。70%未満が骨粗鬆症の目安
Zスコア 同じ年齢の人の平均との差(下で説明します)
グラフ 緑=正常、黄=骨量減少、赤=骨粗鬆症。●印があなたの位置

DEXA検査結果の見方

多くの結⁠果⁠用⁠紙には、年齢を横軸、骨密度を縦軸にしたグラフが印刷されています。緑のゾーンは正常範囲、黄色は骨量減少、赤は骨粗鬆症の範囲です。あなたの結果はグラフ上の「●」印で、この●がどのゾーンにあるかで全体の位置がひと目でわかります。

Zスコア — 同年代と比べた値

Tスコアが「若い人と比べた値」であるのに対して、Zスコアは「同じ年齢・性別の人と比べた値」です。

たとえば、75歳の方のTスコアが「−2.8」であっても、Zスコアが「0.0」であれば、「同年代の平均と同じくらいの骨密度」ということになります。

Zスコアは、加齢以外の原因で骨密度が低下していないかを確認するために使われます。Zスコアが−2.0以下の場合、主治医は骨粗鬆症以外の原因(甲状腺疾患、ステロイド使用など)がないか確認することがあります。

通常の診断ではTスコア(またはYAM値)が中心になりますので、Zスコアを過度に気にする必要はありません。結⁠果⁠用⁠紙に載っていたら、「同年代と比べた参考値」くらいに捉えてください。

測定部⁠位による違い — なぜ場所ごとに数値が違うのか

結⁠果⁠用⁠紙を見て「腰椎は正常なのに、大腿骨では骨量減少と書いてある」と戸惑う方がいらっしゃいますが、これはよくあることで、異常ではありません。

DEXA検査では通常、以下の部⁠位を測定します。

測定部⁠位 場所 特徴
腰椎(L1-L4) 腰の背骨 治療の効果が比較的早く表れやすい部⁠位です
大腿骨頸部 太ももの付け根の細い部分 大腿骨骨⁠折のリスク評価に重要です
大腿骨近位部全体(Total Hip) 太ももの付け根全体 大腿骨頸部よりも広い範囲を測定します

骨密度は体の部⁠位によって異なります。骨の構造や、日常生活でかかる力が場所ごとに違うためです。

数値が部⁠位によって異なるとき、どう判断するのか?

主治医は、もっとも低い値を示した部⁠位をもとに診断します。たとえば、腰椎のYAM値が82%(正常)で大腿骨頸部が68%(骨粗鬆症の範囲)であれば、大腿骨頸部の値をもとに治⁠療⁠方⁠針を考えます。

「いちばん低い数値に合わせる」と覚えておきましょう。腰椎が良くても、大腿骨が低ければ、対策が必要です。

腰椎の数値が実際より高く出ることがあります

ご高齢の方では、腰の骨に加齢による変形(変形性脊椎症)や動脈の石灰化が起きていることがあり、これらがDEXA検査で骨密度として測定されてしまうことがあります。そのため、腰椎の値だけが不自然に高く見える場合があります。

主治医はこのことを考慮して、大腿骨の値も合わせて総合的に判断しています。「腰椎は良い数値なのに、なぜ治療が必要なの?」と感じたときは、大腿骨の数値を確認してみてください。

[!info] 腰痛で整形外科を受診されている方⁠へ 腰⁠部⁠脊⁠柱⁠管⁠狭⁠窄⁠症の検査でMRIやレントゲンを撮る際に、骨密度検査(DEXA検査)もあわせて受けることをおすすめします。脊柱管狭窄症と骨粗鬆症は同じ年齢層に多いので、両方をあわせて管理していく必要があります。腰痛・脊柱管狭窄症の検査について詳しくは 腰痛・狭⁠窄⁠症⁠ ⁠相⁠談⁠室(scs-for-lcs.com) もご参照ください。

前回との比較

骨密度検査でいちばん役に立つのは、前回の自分との比較です。

1回の検査だけでは、それが自分にとって高いのか低いのかの判断が難しいこともあります。定期的に検査を受けることで、「骨密度がどう変化しているか」の流れ(トレンド)が見えてきます。

  • 横ばい:現在の生活習慣や治療がうまくいっている目安です
  • 改善傾向:治療や生活改善の効果が表れている可能性があります
  • 低下傾向:主治医と一緒に、対策を見直す機会になります

骨密度の変化を記録して、主治医との相談に活かしていきましょう。検査結果は手元に控えておき、次回の検査値と比べられるようにしておくと安心です。

骨密度の「写真」と合わせて、血液検査で測る骨代謝マーカーという「日記」も一緒に確認すると、骨の中で今何が起きているかがより詳しく見えてきます。

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検査結果を受けたら

「正常」と言われたら

ひとまず安心ですが、骨量は年齢とともに自然に減っていきますので、検査は定期的に続けてください。とくに閉経後の方は、1〜2年ごとの検査が推奨されています。

「骨量減少」と言われたら

骨粗鬆症の手前の状態です。多くの場合、食事や運動などの生活習慣の改善が最初のステップになります。主治医と相談しながら、次の検査までにできることを一緒に考えていきましょう。

骨密度だけでなく、年齢や骨⁠折歴などを含めた総合的なリスク評価(FRAX)を受けることで、今の自分にどのくらいの対策が必要かがより明確になります。

「骨粗鬆症」の範囲と言われたら

数値だけで不安に思う必要はありません。骨粗鬆症は、適切な治療と生活改善によって、骨⁠折のリスクを大きく減らすことが期待できる病気です。主治医が、あなたの状況に合った治⁠療⁠方⁠針を一緒に考えてくれます。

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検査を受けるには

医療機関での検査

整形外科、内科、婦人科など、骨密度検査(DEXA)の装置がある医療機関で受けられます。事前に「骨密度検査(DEXA検査)が可能ですか」と問い合わせてみるとスムーズです。費用は保険適用の場合、自己負担(3割)でおおむね1,000〜2,000円程度です。

自治体の骨密度検診

多くの自治体では、節目年齢(40歳、45歳、50歳、55歳、60歳、65歳、70歳など)を対象に、無料または低額で骨密度検診を実施しています。お住まいの市区町村のホームページや広報誌で確認してみてください。

ただし、自治体の検診では簡易的な測定法(手やかかとでの測定)が使われることも多いです。より正確な結果が必要な場合は、医療機関でのDEXA検査をおすすめします。

保険適用の条件

骨密度検査は、以下のような場合に保険が適用されます。

  • 骨粗鬆症が疑われる場合
  • 骨粗鬆症の治療経過を観察する場合
  • 骨⁠折の既往がある場合
  • ステロイド薬を長⁠期⁠使⁠用している場合

[!info] 2026年6月からの新しいルール — 保険の検査は原則「1年に1回」に 2026年6月の診療報酬改定により、保険で受ける骨密度検査(骨塩定量検査)は、これまでの「4か月に1回」から、原則として「1年に1回」になりました。関連学会のガイドラインでの位置づけを踏まえた見直しです。

ただし、次のいずれかに当てはまる方は、これまでどおり4か月に1回まで受けられます。

  • 骨粗鬆症の治療を始めてから1年以内
  • 新しく骨⁠折した
  • 骨⁠折の危険因子(学会ガイドラインが示すもの)が新しく増えた
  • 骨粗鬆症のお薬の休薬を検討するとき
  • ステロイド(グルココルチコイド)など、骨に影響するお薬を使っている
  • 骨に影響する病気(吸収不良、全身性の炎症性疾患、長期の安静、人工閉経など)がある

ご自分がどちらに当てはまるかは、主治医が判断します。検査の回数が減っても、1回1回の結果がこれまで以上に大切になります。

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主治医への質問リスト

次の診察で、こんな質問をしてみてはいかがでしょうか。

  • 「私の骨密度は、前回と比べてどう変わりましたか?」
  • 「腰椎と大腿骨、どちらの値を見ればよいですか?」
  • 「今の骨密度なら、次の検査はいつ受ければよいですか?」
  • 「骨密度以外に、骨⁠折しやすさに関係することはありますか?」

質問を準備しておくと、短い診察時間でも大切なことを聞き逃しにくくなります。

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まとめ

  • 骨密度検査(DEXA検査)は骨密度を数値で測る、もっとも信頼性の高い検査です。痛みはなく、5〜10分で終わります。
  • 結⁠果⁠用⁠紙で見るのは、Tスコア(若い人との差)、YAM値(若い人を100%とした割合)、BMD(骨密度の実測値)。グラフの●印がどのゾーンにあるかも確認しましょう。
  • 腰椎と大腿骨で数値が異なるのは普通です。診断はもっとも低い値をもとに行われます。
  • いちばん役に立つのは前回からの変化です。1回の数値だけでなく、定期的に測って流れを見ましょう。
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今⁠日からできること

検査結果を見て不安に思っても、ご自身の判断でお薬を変えたりやめたりしないでください。必ず主治医にご相談ください。

  • 検査結果をお持ちの方は、数値を確認してみましょう。TスコアまたはYAM値が記載されているはずです。上の表と見比べてみてください。
  • まだ検査を受けたことがない方は、次の受診時に主治医に相談してみましょう。「骨密度の検査を受けたいのですが」と伝えるだけで大丈夫です。
  • 自治体の検診情報も確認してみてください。「〇⁠〇⁠市⁠ ⁠骨⁠密⁠度⁠検⁠診」で検索すると、お住まいの地域の情報が見つかります。
  • 検査結果は、次回と比べるために保管しておきましょう。お薬手帳や検査結果ファイルにまとめて控えておくと、推移を確認しやすくなります。
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よくある質問

Q. 骨密度検査(DEXA検査)に痛みはありますか?

いいえ、まったく痛みはありません。ベッドに仰向けに横になっていただくだけで、検査機器が自動で測定します。注射や薬の投与も不要です。所要時間は5〜10分程度です。

Q. X線を使うとのことですが、被ばくは大丈夫ですか?

DEXA検査の被ばく量は非常に少なく、胸のレントゲン写真1枚の約1/10程度です。飛行機で東京〜ニューヨーク間を往復する際に受ける宇宙放射線よりも少ないとされています。通常の検査頻度であれば、健康への影響を心配する必要はありません。

Q. どのくらいの頻度で受ければよいですか?

2026年6月の改定により、保険で受ける骨密度検査は原則「1年に1回」になりました(治療開始から1年以内、新たな骨⁠折、ステロイドなど骨に影響するお薬の使用といった一定の場合は、これまでどおり4か月に1回まで)。実際にいつ受けるかは、主治医が骨密度の変化や治療内容に応じて判断します。

Q. 自治体の検診(手やかかとの測定)でも十分ですか?

スクリーニング(ふるい分け)としては有用です。ただし、簡易法はDEXA検査と比べて精度が低く、骨粗鬆症の正確な診断には向きません。自治体の検診で「要精密検査」と言われた場合は、医療機関でDEXA検査を受けることをおすすめします。

Q. TスコアとYAM値、どちらを見ればよいですか?

どちらも「若い人の骨密度と比べた値」で、本質的に同じことを表しています。日⁠本の医療機関ではYAM値が使われることが多く、国際的な文献ではTスコアが標準的です。主治医が説明に使う方を参考にしていただければ大丈夫です。

Q. 腰椎と大腿骨で結果が違いますが、どちらが正しいのですか?

どちらも正しい値です。骨密度は体の部⁠位によって異なるのが普通です。診断は、もっとも低い値を示した部⁠位をもとに行われます。とくにご高齢の方では、腰椎に加齢による変形があると実際より高い値が出ることがあるため、主治医は大腿骨の値も重視して判断します。

Q. 結⁠果⁠用⁠紙に「Zスコア」という数値がありますが、何ですか?

Zスコアは「同じ年齢・性別の人と比べた値」です。Tスコアが「若い人と比べた値」であるのに対して、Zスコアは同年代の中でのあなたの位置を示します。通常の骨粗鬆症の診断ではTスコア(またはYAM値)が使われますので、Zスコアは参考値としてお考えください。

Q. 検査結果が悪くても、改善できますか?

骨密度の低下をゆるやかにしたり、場合によっては改善が期待できることもあります。食事・運動の見直しや、必要に応じた薬物治療によって、多くの方が骨⁠折リスクの低減を実感されています。「もう遅い」ということはありませんので、まずは主治医に相談してみてください。

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参考文献

  • 日⁠本骨粗鬆症学会 編『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2025年版』ライフサイエンス出版
  • 骨粗鬆症財団「骨密度測定について」https://www.jpof.or.jp
  • 日⁠本骨代謝学会「骨密度測定法」
  • 厚生労働省「骨粗鬆症検診マニュアル」
  • 厚生労働省「令和8年度診療報酬改定(個別改定項目)」骨塩定量検査(D217)の算定要件の見直し(2026年6月施行)
  • International Society for Clinical Densitometry (ISCD) Position Statements
  • WHO Scientific Group on the Assessment of Osteoporosis at Primary Health Care Level (2004)

本記事の内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、特定の診断・治療を推奨するものではありません。骨の健康について気になることがあれば、主治医にご相談ください。

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