「骨粗鬆症は女性の病気でしょう?」——そう思っている男性は多いかもしれません。たしかに閉経後の女性に多い病気ですが、骨粗鬆症による骨折の20〜30%は男性に起きています。
男性は女性より骨折の発症が遅い傾向がありますが、いったん骨折すると回復が遅く、合併症も起きやすいことがわかっています。とくに大腿骨骨��後の死亡率は、男性のほうが女性より高いと報告されています。
この記事では、男性の骨粗鬆���の特徴と、気をつけるべきポ��ントをまとめました。
骨粗鬆症性骨折の20〜30%は男性に発生。男性特有のリスク因子、検査を受けるべき人、前立腺がん治療中の注意点を解説します。
「骨粗鬆症は女性の病気でしょう?」——そう思っている男性は多いかもしれません。たしかに閉経後の女性に多い病気ですが、骨粗鬆症による骨折の20〜30%は男性に起きています。
男性は女性より骨折の発症が遅い傾向がありますが、いったん骨折すると回復が遅く、合併症も起きやすいことがわかっています。とくに大腿骨骨��後の死亡率は、男性のほうが女性より高いと報告されています。
この記事では、男性の骨粗鬆���の特徴と、気をつけるべきポ��ントをまとめました。
骨粗鬆症は「見つけてもらえない病���」になりがちです。とくに男性では、骨折して初めて骨粗鬆症とわかるケースが多いのが現状です。
女性では閉経によるエストロゲン低下が主因ですが、男性ではさまざまな原��が重なることが多いです。
男性の骨粗鬆症は約半数に明らかな原因があるとされています。
| 原因 | 具体例 |
|---|---|
| ステロイド薬 | 関節リウマチ、喘息、炎症性腸疾患の治療 |
| 男性ホルモン低下 | 前立腺がんのホルモン療法、加齢性 |
| アルコール | 日本酒3合以上/日相当の常習飲酒 |
| 喫煙 | 現在喫煙中 |
| 糖尿病 | 2型糖尿病(骨質低下を通じて) |
| 消化器疾患 | 胃��除後、炎症性腸疾患、セリアック病 |
| 腎機能低下 | 慢性腎臓病(CKD) |
| 抗てんかん薬 | 長期使用によるビタミンD代謝異常 |
詳しくはステロイドと骨の記事もご覧ください
以下に当てはまる方は、骨密度検査について医師に���談することをお勧めします。
女性と同じDEXA検査(腰椎と大腿骨)が標準です。
詳しくは骨密度検査(DEXA)のすべてをご覧ください
男性���骨粗鬆症の診断基準は女性と基本的に同じです。
ただし、男性のTスコアは若年男性の平均値と比較します(女性の値ではありません)。
男性の骨粗鬆症にも、保険適用のある治療薬がいくつかあります。
どの薬が適しているかは、骨密度や原因、合併症などをふまえて主治医が選びます。
女性ホルモンに似た働きをする一部の薬は男性には使えませんが、それ以外の主な治療薬は男性にも使用できます。詳しい治療法については主治医にご相談ください。
男性では原因検索が重要です。血液検査で以下を確認することがあります:
原因が見つかれば、その治療を��うことで骨密度が改善することもあります。
前立腺がんのホルモン療法(アンドロゲン除去療法=ADT)は、テストステロンを大幅に低下させるため、急速な骨量低下を起こします。
前立腺がんの主治医(泌尿器科)と骨粗鬆症について相談してください。多くの場合、骨を守るための予防治療が行われます。
退職��に活動量が大幅に減る男性は多いです。意識して体を動かす習慣をつけましょう。
自治���によっては男��も対象に���ている骨密度検診がありますが、多く��検診は女性のみが対象です。気になる方は、整形外科で「骨密度を測りたい」と相談すれば保険適用で検査できます(リスク因子がある場合)。
リスク因子がなければ70歳以上で検査を受けることが推奨されます。ただし、ステロイド使用中、大量飲酒、前立腺がんのホルモン療法中などのリスク因子がある方は50歳から注意が必要です。
大腿骨骨折後の1年以内の死亡率は、男性で約20〜25%、女性で約10〜15%と報告されています。男性は骨折時の年齢が高いこ���、併存疾患が多いこと、リハビリへの参加率が低いことなどが影響していると考えられています。
骨粗鬆症自体は遺伝する病気ではありませんが、生活習慣(食事、運動量)は夫婦で似る傾向があります。また、ご両親のいずれかが大腿骨骨折をしている場合は遺伝的なリスクがあります。70歳以上であれば、お二人で一緒に検査を受けるのはよい考えです。
本記事の内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、特定の診断・治療���推奨するものではありません。骨の健康について気になることがあれば、主���医にご相談ください。
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医療監修
加藤裕幸(整形外科医・医籍登録 409723号)
東海大学医学部付属病院/湘陽かしわ台病院
最終更新:2026年5月17日
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