背骨の骨折の多くは、手術をせずに回復することが期待できます。
保存療法とは、体の自然な治癒力を助けながら回復を目指す治療です。「手術をしない=何もしない」ではありません。主治医の指導のもと、以下のような治療を組み合わせて行います。
安静と生活の工夫
骨折直後は痛みが強いため、無理をせず体を休めることが大切です。ただし、長期間のベッド上安静はかえって骨や筋力を弱めてしまうため、痛みが落ち着いてきたら少しずつ動くことが勧められます。
コルセット(装具)
骨折した背骨を外側から支え、安定させるための装具です。痛みの軽減にもつながります。主治医が骨折の場所や状態に合わせて処方します。装着期間は通常2〜3か月が目安ですが、個人差があります。
痛みの管理
骨折後の痛みには、飲み薬や貼り薬で対応します。痛みが強い初期には、より強い鎮痛薬が処方されることもあります。痛みを我慢しすぎると動けなくなり、回復が遅れることがありますので、遠慮なく主治医に相談してください。
リハビリテーション
痛みが落ち着いてきたら、理学療法士の指導のもとで少しずつ体を動かしていきます。筋力の維持や転倒予防のための運動が中心です。
保存療法で大切なのは「適度に動く」こと。安静と活動のバランスは、主治医やリハビリスタッフと相談しながら調整していきましょう。