Phase 3: 防ぐ — 第13回
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加藤

整形外科専門医・加藤裕幸

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「運動が大事と言われても」— 今⁠日からできる一歩

運動が骨にいいのはわかってる。でも、ジムは続かないし、何をすればいいのかも……。でも、骨の運動は、台所に立ったままでも始められます。


「骨のために、運動も大切ですよ」とお伝えすると、多くの方が、ちょっと困った顔をされます。

「先生、わかってはいるんです。でも、なかなか続かなくて……」

運動と聞くと、ジムに通う、毎日30分歩く、といった“きちんとしたこと”を思い浮かべて、「私には無理」と感じてしまう。でも、骨を強くする運動は、そんなに大げさなものではありません。

台所に立って、料理の合間にかかと上げをする年配の女性 特別な道具も、まとまった時間もいりません。台所に立ったまま、かかと上げ10回から。

骨は「ちょっとした刺激」で応える

骨には、体重や筋肉の力がかかると「もっと強くなろう」と反応する性質があります。激しい運動でなくてかまいません。立つ、歩く、かかとを上げる。その程度の“ちょっとした刺激”にも、骨はちゃんと応えてくれます。

家の中で椅子ひとつあればできる体操がいくつもあります。どれも安全で、簡単なものばかり。やり方は記事でひとつずつ説明しています。

📖 骨を強くする運動 — 家でできる簡単体操

「ながら」で、いい

続けるコツは、今ある習慣にくっつけることです。

歯を磨きながら、かかと上げ。テレビのコマーシャルの間に、その場で足踏み。お湯がわくのを待つ間に、椅子から立って座って5回。これだけで、立派な「骨活運動」です。わざわざ時間を作らなくていい。「ながら」で十分です。

完璧を目指さなくていいんです。昨日より、ほんの少しだけ動ければ十分です。

そして、調子の悪い日、膝や腰が痛い日は、休んでください。1⁠日⁠休んだくらいで、これまでの積み重ねは消えません。(※すでに背骨の骨⁠折がある方や重度の方は、前かがみの動作などに注意が必要です。不安な方は主治医にご相談を。)

今⁠日できること

今⁠日は、これだけ。

「台所に立ったついでに、かかと上げを10回」

それができたら、もう今⁠日の骨活は合格です。次回は、骨を強くするのと同じくらい大切な、「転ばない」ことのお話をします。


この連載は一般的な情報提供を目的としたものです。診断や治療については、必ず主治医にご相談ください。

監修:加藤裕幸(整形外科専門医・日⁠本脊椎脊髄病学会指導医)

運動予防
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