Phase 3: 防ぐ — 第12回
連載の進み具合12 / 22
加藤

整形外科専門医・加藤裕幸

約3分で読めます

「納豆は本当に骨にいい?」— 身近な食品と骨

朝ごはんの納豆。あの身近な一品が、骨を支える心強い味方です。1日1パックでいいんです。


「骨にいい食べもの」と聞くと、何か特別なものを買わなきゃ、と身構えてしまうかもしれません。でも、外来で私がよくおすすめするのは、とても身近なもの。

「納豆を、1日1パック食べてみてください」

そう言うと、たいてい「えっ、納豆でいいんですか?」と、少し意外そうな、そして嬉しそうな顔をされます。

朝食の食卓で、ごはんに納豆をのせて嬉しそうに笑う年配の女性 いつもの納豆ごはんが、骨を支える一品。身近なところに、味方はいます。

「納豆をよく食べる地域は、骨⁠折が少ない」

日⁠本各地の調査で、納豆をよく食べる地域ほど、足の付け根の骨⁠折が少ない傾向が、くり返⁠し⁠確かめられてきました。納豆に含まれるビタミンK2という成分が、カルシウムを骨にしっかり“定着”させるのを助けます。

しかも納豆には、骨に必要な栄養がひとつの食品にぎゅっと詰まっています。その仕組みは記事でくわしくお話ししています。

📖 納豆パワー — ビタミンKと骨の意外な関係

1日1パック。それだけで、骨を支えるビタミンK2は十分に摂れます。納豆が苦手な方は、小松菜・ほうれん草・ブロッコリーなどの青菜でも補えます。

⚠️ ひとつだけ、大切なお願い

血液をサラサラにするお薬のうち、ビタミンKの影響を受けるタイプを飲んでいる方は、納豆を食べてはいけません。

このお薬は、ビタミンKの働きを抑えることで効いています。納豆はビタミンKがとても多いため、お薬の効果を弱めてしまいます。少量でも、数日間影響が残ります。心当たりのある方は、自己判断せず、必ず主治医にご確認ください。ビタミンK以外にも、骨を守る方⁠法はちゃんとあります。

迷ったら、主治医に一言。

今⁠日できること

「明日の朝ごはんに、納豆を1パック」(お薬で納豆を止められていない方は、ぜひ)

次回は、食事と並ぶもうひとつの柱、「運動」のお話です。「わかってはいるけど続かない」という方に向けて書きます。


この連載は一般的な情報提供を目的としたものです。診断や治療については、必ず主治医にご相談ください。

監修:加藤裕幸(整形外科専門医・日⁠本脊椎脊髄病学会指導医)

食事ビタミンK予防
共有: