「検査」と聞くだけで、少し身構えてしまう。痛いのかな、こわいのかな——その不安を、まず溶かしておきましょう。骨密度検査は、とても穏やかな検査です。
「骨密度の検査を受けましょう」とお伝えすると、ほっとされる方もいれば、表情が少しこわばる方もいます。
「先生、それって……痛いんですか?」
検査と聞くと、注射や、狭い機械に入る、じっと我慢する——そんな場面を想像してしまうのかもしれません。だからこそ、最初にお伝えしたいのです。骨密度検査は、痛みのまったくない、穏やかな検査です。
ベッドに横になっているだけ。痛みもなく、数分で終わります。
やることは、「寝ているだけ」
いちばんよく使われるのは、DEXA(デキサ)検査という方法です。やることは、とてもシンプルです。
ベッドに仰向けに横になると、機械がゆっくりとあなたの上を動きながら、ごく弱いX線で骨の詰まり具合を測っていきます。痛みはありません。注射もありません。動かなくて大丈夫。たいてい5〜10分ほどで終わります。
「X線って、体に大丈夫?」と心配される方もいますが、その量は胸のレントゲン1枚の10分の1以下。どうぞ安心してください。検査の流れや受け方は、記事でくわしくご紹介しています。
こわいのは「初めて」だから
たいていの不安は、「やったことがない」ことから生まれます。中身がわかってしまえば、骨密度検査は、健康診断のひとつとして気軽に受けられるものです。
受けられる場所も、思ったより身近です。整形外科や内科のほか、お住まいの市区町村の検診で、節目の年齢の方を対象に行っているところもたくさんあります。「〇〇市 骨密度検診」で調べてみてください。
「こわい検査」ではなく、「自分の骨を知るための、やさしいものさし」。そう思っていただけたらうれしいです。
今日できること
難しく考えなくて大丈夫です。今日は、こう思っていただくだけで十分です。
「痛くないなら、一度受けてみようかな」
次に病院にかかるとき、「骨密度の検査を受けてみたいのですが」と伝えてみてください。それだけで大丈夫です。
そして検査を受けると、結果の紙には数字がいろいろ並びます。次回は、その「数字の意味がわからない」という、検査のあとに必ず訪れる戸惑いについて、一緒にほどいていきましょう。
この連載は一般的な情報提供を目的としたものです。診断や治療については、必ず主治医にご相談ください。
監修:加藤裕幸(整形外科専門医/東海大学医学部 医学教育学 教授)