Phase 2: 調べる — 第5回
連載の進み具合5 / 22
加藤

整形外科専門医・加藤裕幸

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「私は、なりやすい?」— リスクを確かめる

自分のリスクを調べてみたい。でも、知るのが少しこわい。そう感じるのは自然なことです。リスクを知るのは、こわがるためではなく、備えるためです。


「先生、私って……骨粗鬆症になりやすいほうなんでしょうか」

外来でこう尋ねる方の声は、たいてい少しだけ小さくなります。本当は知りたい。でも、もし「なりやすい」と言われたら、と思うと、聞くのをためらってしまうのでしょう。

リスクを知っても、不安が増えるとは限りません。どこに気をつければいいかがわかると、漠然とした不安はむしろ小さくなります。

健康診断の案内を手に、検査を受けてみようかと前向きに考える女性 「知るのがこわい」を、「知って備える」へ。

リスクには、2つの種類があります

骨粗鬆症のなりやすさには、大きく分けて2つの要因があります。

ひとつは、年齢、性別、体格、家族歴のように、自分では変えられないもの。もうひとつは、食事、運動、お酒やたばこの習慣のように、今⁠日から変えられるものです。

変えられない要因を知るのは、自分を責めるためではなく、どのくらい気をつけたほうがいいかの目安にするためです。変えられる要因のほうは、そのまま今⁠日から手をつけられるところでもあります。

どんな項目があるのか、ご自身で確かめられるチェックリストを記事に用意しています。

📖 骨粗鬆症になりやすい人 — リスクチェック

「お母さんのこと」、思い出してみてください

リスクの中で見落とされがちなのが、家族歴です。

お母さまやおばあさまの背中が丸くなっていた、身長が縮んでいた、太ももの付け根を骨⁠折したことがある。そうした記憶があれば、あなたも少し気にかけておいてください。骨の質や量には、受け継がれる部分があるからです。

「そういえば、母も背中が丸かった」。その記憶も、立派な手がかりです。

お盆やお正月、ご家族が集まったときに、さりげなく聞いてみてください。詮索ではなく、自分とご家族の健康を守るための会話です。

こわいのは、「わからない」から

何かをこわいと感じるのは、たいていそれが何なのかわからないときです。リスクをひとつずつ確かめていくと、こわさは「気をつけるところ」という、扱えるものに変わっていきます。

チェックして気になる項目があったら、検査を受けるよい合図です。次回は、自分の体が出す「見た目のサイン」として、背中の変化を取り上げます。


この連載は一般的な情報提供を目的としたものです。診断や治療については、必ず主治医にご相談ください。

監修:加藤裕幸(整形外科専門医・日⁠本脊椎脊髄病学会指導医)

リスクチェック
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