Phase 4: 折れても — 第18回
連載の進み具合18 / 22
加藤

整形外科専門医・加藤裕幸

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「治療費が、いくらかかるの?」— お金の不安に

お薬代が負担で、治療をためらってしまう。続けるのがつらい。現実的な心配ですが、負担を軽くする制度はちゃんとあります。


骨粗鬆症の治療は、月単位・年単位で続いていきます。だからこそ、外来で時々、言いにくそうにこう打ち明けられます。

「先生、その注射……毎月、けっこうな金額なんですよね。正直、続けられるか不安で」

お金の心配は、恥ずかしいことではありません。実際、費用が負担で治療をやめてしまう方もいます。それで骨⁠折してしまっては元も子もありません。日⁠本には、医療費の負担を軽くする仕組みがいくつもあります。

診察室で、医師が費用や公的制度について、年配の女性に安心させるようにやさしく説明している お金の不安は、遠慮なく主治医へ。負担を軽くする制度と、選べる道があります。

「高い注射」だけが、選択肢ではない

骨のお薬には、幅があります。飲み薬の中には、月に数百円ほどで続けられるものもあります。一方で、より強力な注射のお薬は高額になることも。どれを選ぶかは、骨⁠折のリスクと生活と費用のバランスを見て、主治医と一緒に決めることです。「高いお薬でないとダメ」ということはありません。

そして、月の医療費が一定額を超えたら、超えた分が戻ってくる「高額療養費制度」という仕組みがあります。費用の目安と、使える制度のくわしい一覧は、次の記事にまとめました。

📖 骨粗鬆症とお金の話 — 治療費と医療費制度のガイド

「お金が心配です」と、言っていい

費用の不安は、主治医に正直に話してかまいません。

「お薬代が負担で」と伝えると、医師にはできることがいろいろあります。同じ効果でより安いお薬(ジェネリックなど)を提案したり、通院の回数を調整したり、相談できる窓口を紹介したり。いちばん避けたいのは、費用を理由に黙って治療をやめてしまうことです。

お金の心配を打ち明けるのは、わがままではありません。治療を長く続けるための相談です。

今⁠日できること

今⁠日は、こう考えてみてください。

「費用が不安なら、やめる前に、主治医に『お金が心配です』と話す」

そして、高額なお薬を始めるときは、「限度額適用認定証」やマイナ保険証のことも、窓口で聞いてみてください。

ここまでが、「折れても」その先を支える章でした。次回からは新しい章です。毎日の「食べること」を入口に、骨を内側から支える暮らしの話を、また少しずつ書いていきます。


この連載は一般的な情報提供を目的としたものです。診断や治療、費用については、必ず主治医や医療機関の窓口にご相談ください。

監修:加藤裕幸(整形外科専門医・日⁠本脊椎脊髄病学会指導医)

費用制度
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2026年11月1日公開予定